CAPLARITYマガジン

CAPLARITYマガジン Vol.002「ジョージアンバーベキュー」

ジョージアについて話をするとき、ジョージアンバーベキューを起点すると話がスムーズにできます。単純に食べるだけでも美味しいですが、本日はジョージアンバーベキューの味とは関係のないことを書きます。

ジョージアンバーベキューがどういうものなのかは、この文章を読んでいただいてる方は皆さん、ご存じのことと思います。なぜなら、PC版のログイン画面にはデカデカと、ジョージアンバーベキューの写真を掲載していますので。

ってことで、ジョージアンバーベキューで語るジョージアです。

ぶどうの木を燃料にするジョージアンバーベキュー

ジョージアンバーベキューというのは豚肉を巨大な串にさして、かなり多めの塩を振ってから焼くというだけの料理ですので、見た目のインパクトはありますが、食材や調理法についてはあまり特徴的な料理ではありません。

ただし、ジョージアンバーベキューの唯一と言ってもよい特徴は、バーベキューをするための燃料で、木や木炭などを使う代わりに”ぶどうの枝”を使用します。

そもそもジョージアンバーベキューは、カヘティというワインの名産地として知られる地方で行われているものであるため、ワインの原料であるぶどうの収穫後に大量に残る枝を使ってバーベキューが行われます。

バーベキューが焼けて一人前

このため、カヘティ出身の男たちは、とにかくバーベキューを焼くのが得意です。どうやら、ジョージアンバーベキューを上手く焼けることで一人前と認められるそうで、何かとこだわりを持ってバーベキューに挑みます。

家庭内では基本的に女性が料理を作るものという習慣のジョージアですが、バーベキューに関しては男性が自ら肉を串に刺すところから、すべての作業を担当します。

ジョージアンバーベキューに使用する豚肉は、かなり大きいので串に刺すのも大変です。

串の刺し方を失敗すると、肉の焼け具合に直接的に影響するので、かなり真剣に肉の向きやバランスを考えながら刺していきます。

ジョージア西部の出身者はバーベキューが下手

ジョージア東部のカヘティの料理ですから、西部出身のジョージア人はバーベキューが下手です。いや、下手というか全くバーベキューへのこだわりが無いので、ぶどうの木を使わずに木炭を使ったりします。

やはり、ジョージアンバーベキューは、ぶどうの木の遠赤外線で焼き上げるのが美味しいです。

日本でも関西と関東では文化が異なりますが、ジョージアでも同じく西と東では文化に違いがあり、さらに言えば、そもそも違う人種なのだそうです。この辺の違いについては、まだまだ十分に理解できていません。

ただ、バーベキューをやるなら東部出身者、特にカヘティ出身者とやるのがおすすめです。

カヘティ出身者は自家製ワインを隠し持っている

カヘティ出身者と一緒にバーベキューをすると良い点は、続々と自家製ワインが登場することです。

ジョージアは日本のように酒造免許という制度がないため、あちこちの家庭で自家製のワインが作られます。そして、一部は販売されるのですが、ほとんどは自分たちで飲むために各家庭に蓄えられています。

立派な瓶に入ってコルクで封をされたようなワインではなく、巨大なポリタンクに入れられたワインですが、それぞれの家庭ごとの特徴があって美味しいです。計500種類とも言われるぶどうの木があるジョージアでは、次々と新たなワインに出会います。

ワインとバーベキューは、どちらもぶどうの恵みがあってこその美味しさなので、最高の組み合わせなのです。

ジョージアのアルコールは、ワインだけじゃない

世界最古のワイン製造地と言われるジョージアですが、ワイン以外にもさまざまなアルコールが作られています。

ワインを蒸留して作るコニャックや、ワインを絞り出したあとの皮や種を混ぜたまま蒸留したチャチャなどが有名どころです。

チャチャは、アルコール度数が高いものが多く、ショットグラスで飲み干すような飲み方をします。ジョージアンウォッカという表現を使いたいところですが、最近のジョージアのロシア嫌いが激しすぎて、軽々しくウォッカとは言えません。

ジョージアンバーベキューの串はパンで抜く

ジョージアの街中にはどこでもトネと呼ばれる焼き窯を持ったパン屋さんがあります。

人間の顔が十分に隠せるくらいの大きさのパンですが、1つが1ラリ以下で売られていて、庶民の暮らしには欠かせない存在です。

で、このトネパンなんですが、ジョージアンバーベキューにも欠かせない存在で、焼きあがったバーベキューを巨大な串から抜く作業に使われます。

最初にこれを見た時には何をやっているんだ!と思いましたが、しっかりとグリップが効いて抜きやすく、さらに肉汁がしみこんだパンを食べることができるので、一石二鳥です。

ちなみに肉汁のしみこんだパンはご馳走なのでゲストに振舞われるそうですが、私は男たちが素手で握りしめたパンを食う気にはならないので、どんな味なのかは知りません。

ジョージアンバーベキューまとめ

まぁ、こんな風にしてジョージアンバーベキューのことを話せば、なんとなくジョージアについての色んなことについて言及できるので便利です。

もしジョージアに来られる機会がありましたら、ジョージアンバーベキューを楽しみましょう。