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【2019年第3四半期】ジョージア訪問客数はモスクワ航空便停止の影響なし

ジョージアの2019年第3四半期のインバウンド訪問者数が発表されました。

同期の前半が69.3万人、後半が87.4万人で、それぞれ前年同期に比べて増加しています。第3四半期の7月から9月まではジョージアの観光ハイシーズンに当たり、ロシアとの関係悪化の影響が懸念されていました。

ジョージアの外国人インバウンド訪問者数(2017年~2019年第3四半期)

ジョージアの過去3年間の外国人インバウンド訪問者数は、増加率に差があるものの常に前年同期を上回る数字で推移しています。

第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
年度 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
2019 31.5万人 40.5万人 47.6万人 59.4万人 69.3万人 87.4万人
2018 31.0万人 40.1万人 41.8万人 52.2万人 68.7万人 83.8万人 37.2万人 48.1万人
2017 25.3万人 33.1万人 36.0万人 45.7万人 62.1万人 76.4万人 34.7万人 45.7万人

(資料:ジョージア統計局

ロシアとの関係悪化による直行便の停止措置(2019年7月~)

正教会を国教とする国々の国会議員らが集まる年次総会が行われた際、会場となったジョージア国会の議長席にロシア議員が着席したことに対して、ジョージア野党議員らが会場に乱入するなどしてロシア議員を議長席から引きずり下ろしたことをきっかけとして大きな騒動へと発展しました。

国会前には民衆が詰めかけて公道を封鎖した大規模な抗議デモが数日間にわたって行われたり、テレビ番組ではジョージア人キャスターが生放送内でロシア批判の演説を始めるなど、政治的な問題が民間レベルにまで広がり、反ロシア感情が一気に高まりました。

これを受け、ロシアのプーチン大統領は「国民の安全が確保できない」ことを理由に、7月中旬にモスクワからの直行便の全面停止措置を取るに至りました。

ジョージアのインバウンド訪問者数に占めるロシア人の割合

旧ソ連の国家であるジョージアは、多くの国民がロシア語を話すなど、ロシア人にとっての身近な観光地として知られています。

ジョージアのインバウンド訪問者を国別で見てみると、ロシア人が常に全体の20%前後を占めていることが分かります。また、ロシアの他にも、アゼルバイジャン、アルメニア、トルコといった陸路で繋がっている隣国からの訪問者の割合が高い傾向にあります。

ただし、今回発表された2019年の第3四半期では、前年同期には22%を占めていたロシア人の割合が、18%まで落ち込んでいます。また、訪問者数の実数ベースでも、前期が16.5万人から13.7万人、後期が19.4万人から17.1万人と大きく減少したことが明らかになっています。