ジョージアの通貨はラリ(Lari)です。3文字の略称では「GEL」と表記します。このページではラリに関する様々な事柄について、まとめてご紹介します。
ジョージアの通貨ラリ
ジョージアの法定通貨ラリは、旧ソ連から独立後の1995年10月2日に流通が開始されました。「ラリ」とは、ジョージアの古語で「貯蓄」や「財産」という意味です。
英語で「Lari」、ジョージア語では「ლარი」と書き、日本円の「\」や、米ドルの「$」に相当する通貨記号は「₾ 」で、ジョージア文字をモチーフにして作られています。
補助通貨テトリ
日本では「銭」が使用されることがなくなりましたが、アメリカの「セント」や、タイの「サタン」などと同じく「100分の1」を表す補助通貨として、ジョージアでは「テトリ(tetri)」があります。100テトリが1ラリです。
テトリとは、ジョージアで13世紀から使用されている「お金」に関する用語から命名されています。
ジョージア文字では「თეთრი」と書きますので、店舗などでは「თ」のみが金額欄に表示されていることがあります。また、例えば20テトリのことを「0.2ラリ」などと小数点で記載することも珍しくありません。
ジョージアの紙幣 一覧
既にほとんど一般で流通していないものもありますが、現在発行されているジョージア紙幣を全てご紹介します。なお、貨幣偽造防止などの観点から、全ての紙幣の画像には2本の赤い斜線を入れています。
なお、1995年に一般流通が始まったラリ紙幣は、1999年に全ての紙幣のデザインが刷新され、さらに2002年には1、2、5、10、20ラリ紙幣を刷新、また2004年には50、100ラリも刷新されています。
1ラリ紙幣
2002年に発行された現行の1ラリ紙幣は、縦6.1センチ×横11.5センチです。

【表】ピロスマニの名前で知られるジョージアの有名画家ニコ・ピロスマナシュヴィリの肖像。
【裏】首都トビリシの風景を背景に、ピロスマニの作品の中から選ばれた雄のアカシカが描かれています。

2ラリ紙幣
2002年に発行された現行の2ラリ紙幣は、縦6.1センチ×横11.5センチです。

【表】ジョージア国民楽派の祖であるザカリア・パリアシュヴィリの肖像。左には代表的なオペラ『アブサロムとエテリ』の一幕を表している。
【裏】トビリシ国立オペラバレイ劇場の建物。この劇場の正式名称は「ザカリア・パリアシュヴィリ トビリシ国立オペラバレイ劇場」

